Lightroom Classicが2025年6月に大型アップデート(Ver.14.4)を実施
Adobe Lightroom Classicが、2025年6月の大型アップデートで大きく進化しました。
これまでAIノイズ除去を使用する際に自動生成されていたDNGファイルが、今回のアップデートにより生成されなくなったのです。
この変更により、ノイズ除去が完全な非破壊編集として利用可能になりました。
DNGファイルの生成が不要に。ストレージの圧迫から解放!
従来のLightroom Classicでは、AIノイズ除去を使うたびに元のRAWファイルとは別に、大容量のDNGファイルが生成されていました。
特にマイクロフォーサーズやAPS-Cなど、センサーサイズが小さいカメラを使っているユーザーにとって、高感度ノイズを処理できるAI機能は非常に重宝していたものの、ストレージの消費がネックになっていたのは事実です。
私自身、以前このAIノイズ除去機能が実用的になったことで、一度離れていたマイクロフォーサーズシステムに回帰した経緯があります。
しかし、DNGファイルの容量がRAWの倍以上になるケースもあり、ストレージのことを考えると気軽に使える機能ではありませんでした。
今回のアップデートによりその課題が解消され、ノイズ除去をもっと気軽に使えるようになりました。

ISO感度の自由度が増し、撮影スタイルが変わる
ノイズ除去が非破壊かつ軽量になったことで、ISO感度を上げることへの抵抗が少なくなりました。
「あとでAIが綺麗にしてくれるから大丈夫」と思えるようになり、撮影時の自由度や機動力が格段に向上します。
特に暗所や室内、イベント撮影など、感度を稼がなければならないシーンで安心感が得られるのは大きなメリットです。

人物・反射の削除もより簡単に
今回のアップデートでは、ノイズ除去の改善以外にも多くの注目機能が追加されています。
- 人物の削除
- 反射の削除
- AI編集の履歴表示(編集内容のまとめ表示)
といった新機能が加わり、レタッチ作業がますます効率的になりました。
とくに「人物の削除」や「反射の除去」は、Photoshopを立ち上げることなくLightroom内で完結できるため、ワークフローの時短にも繋がります。

価格は上がっても、それ以上の価値を感じるアップデート
Adobe Creative Cloudの価格は年々上昇しているものの、今回のような大幅な機能向上があると「やめられないな」と思わされます。
Lightroom Classicは、ますます写真家・クリエイターにとって手放せないツールとなりそうです。
まとめ
- 2025年6月のアップデートでノイズ除去が完全非破壊化
- DNGファイルの自動生成がなくなり、ストレージの負担が激減
- ISO感度に対する自由度が高まり、撮影の考え方が変化
- 人物・反射の削除やAI編集の履歴表示など編集機能も大幅強化
- Adobe CCは高額だが、それに見合う進化が続いている
コメントを残す