昨年末に発売されたフルサイズEマウントの大三元標準ズームレンズSIGMA 24-70mm F2.8 DG DNを購入しました。
ホントは35mm単焦点と90mmマクロが欲しかった
単焦点レンズ派なので、所有するレンズのラインナップに欠けている準広角とマクロレンズを買うつもりでしました。
ただ、時々α7IIIを妻が使うのですが、レンズ交換を怖がってしないので、標準ズームが一本あるといいなとも思っていました。
FE 35mm F1.8とFE 90mm F2.8 Macro G OSSを買うと、新品で約17〜18万円くらい。中古でも15〜16万円。
結構な出費ですね。
実はX100Vを手放したので、金銭的には問題ないのですが、10万円のマクロレンズは、自分的には物撮り程度にしか使わないと思います。
本格的なマクロ撮影にはあまり興味がないので、ちょっともったいないですね。
それであれば、お手頃なSIGMA 70mm F2.8 DG MACROで十分だけど、このレンズは以前持っていて、ピント精度と速度にすごく不満があって手放した過去があります。
そこで思いついたのが、F2.8通しの標準ズームレンズ。望遠側を使えば、割と寄れて物撮りもいけます。
昨年大人気だったTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDがコンパクトかつお手頃なので、最初はこっちにしようと思っていました。17-28mmを持っているので操作感も似てて良さそうです。
ただ、やはり広角24mmが欲しいです。正直28mmってあまり好みじゃないんですよね。28mm好きな方はたくさんいらっしゃいますが、中途半端な気がしてどうも好きになれません。それなら少しパースが付くくらいの24mmか逆に35mmの方が自分の中では撮りやすい感覚があります。
あと、SIGMA 24-70mmの方が見た目がかっこよくて、結局SIGMAにしました。
品薄で入手困難
発売当初から供給不足がアナウンスされ、ネットショップでは未だに2ヶ月待ちや納期未定など、今一番人気がある標準ズームレンズです。
せっかちな性分なので、そんなに待てない。ということで、中古を探すことに。
ところが、人気があるだけに中古はすぐに売れてしまうようで、マップカメラもフジヤカメラも在庫なし。
う〜ん、それならばとオークションやフリマサイトを見てみると、新品と変わらない値段でいくつかありました。
ヤフオクやメルカリよりもラクマが狙い目。ユーザーが少ない分、タマ数も少ないけど、販売手数料が安いので販売価格も一番安いですね。
メーカー保証付きの未開封品を5%オフクーポンを使って108,000円で購入しました。
オークションやフリマサイトは、当然リスクもありますが、信頼できそうな相手を選んでよく利用しています。
やっぱりでかい
2日後に到着し、早速開封しました。
クチコミや写真を見て分かっていましたが、実際に手にするとやはりでっかくて重いですね。
ビルとクオリティは非常に高くて、所有欲を十分満たしてくれます。TAMRON 28-75mmも以前のTAMRONレンズほどは悪くはないですが、デザインや素材が近いTAMRON 17-28mmと並べて比べてみても、SIGMAの方がずっとに高いレンズという感じがします。 実際に高いのですが、価格差以上の品質の差を感じます。
フィルターサイズは82mm。望遠ズームのSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSMが67mmであることを考えるとその大口径ぶりが分かります。ちなみに、TAMRON 24-75mmもフィルター径は67mmです。
気になったのが、こちらも馬鹿でかいフードの根元のラバー部分。高品質で滑りにくいラバー素材を使っているのですが、埃がすごく付着しやすく除去しづらいです。まぁ、あまり気にすると撮影に集中できないので、割り切って気にせず使うことにします。時々手入れしてやれば良いことですからね。
早速持ち出して試し撮り
家から近いのでよく足を運んでいる山陽小野田市の「花の海」で試し撮りをしてみました。
まずは、広角端24mmのF値開放。
これまで、F2.8通しの大三元標準ズームレンズは、マイクロフォーサーズ用のOLYMPUS M.ZUIKO PRO 12-40mm F2.8しか使ったことがなかったのですが、フルサイズだと24mmでも結構ボケますね。
そしてピントが合った箇所(上の写真では奥の方)はシャープ。開放でも十分な解像感です。
標準域50mmのF値開放で手前にピントを合わせると、奥の方はさらにボケます。普段使いとしては十分なボケ感だと思います。
広角端24mmでぐっと絞ってみると、当然ですがさらにシャープさが向上します。噂通りのカリカリ具合です。風景撮影にも向いていますね。
最後に、望遠端70mmで絞り値F4。もっと寄れるので物撮りにも十分使えます。TAMRON28-75mmと同じく寄れるレンズということもこのレンズの美点と言えます。
総評
大きく重いのはマイナスポイントですが、フルサイズのF2.8通りズームレンズであることを考慮すれば私としては全然許容範囲です。
単焦点レンズの24mm、35mm、50mm、70mmの良く使う焦点距離をレンズ交換なしで自在に操れるのは大きな魅力。より明るいF1.8などのコンパクトな単焦点レンズとは言え、3本も4本も持ち出すとそれなりに荷物が増えてしまうので、普段はこの1本だけを持ち出す機会が増えそうです。また、旅行などで荷物を減らしたいときもこの1本だけで行けそうですね。
最高峰GMレンズを使ったことがないのでわからないですが、私くらいのライトなアマチュアカメラマンには十分すぎる描写性能でお値段はそこそこ。コスパの良い高性能標準ズームレンズとしておすすめできます。
コメントを残す