予告通り、X100FからX100VかX-E4を買い替えることにしました。
ただ、調べれば調べるほど、自分でもどっちが欲しいのか分からなくなり、両方とも買って、気に入った方を手元に残すという、究極の方法を選択してしまいました。
そして、結果からお伝えすると、X100Vを手元に残し、X-E4は手放すことにしました。
どうしてX100Vを残すことにしたのか、その理由や経緯をお話します。
かっこいいボディを持つ両機
X100VもX-E4も、いずれ劣らぬかっこよさを持っています。
デザインのコンセプトが同じベクトルなのは、外観を見れば一目瞭然ですが、より攻めているのはX-E4。
これでもかっていうくらい色々なものをそぎ落として、中にはそれはダメだろ?っていうものまで省略された徹底ぶり。
そこにデザインの美学を感じます。
かたやX100Vは、フィルムカメラ然とした完成されたデザインにシャープさを加えてモダンな仕上がり。
また、全体的にX100Vの方が、細かい部分でクオリティが高く感じられました。軍艦部のアルミ素材や正面から見えるファインダーなどです。
ただ、両方ともすごく物欲を掻き立てる魅惑のボディを持っていて、この時点では、どちらかを選ぶことができません。
レンズ交換ができるX-E4
X100Vはデジタルテレコンを使って3つの画角を擬似的に使うことができます。ただし、あくまでも擬似的なもので、70mm相当の画角では、それなりに像が荒れます。
XF35mmF1.4 RやXF56mmF1.2 Rなどを通して見る世界はまた格別かと。
銘玉揃いのXFレンズを実際に付け替えて使えるのは、一眼であるX-E4の魅力です。
ここでX-E4が少しだけリード。
デジタルテレコン時にRAW保存可能になったX100V
一旦はX-E4に気持ちが傾きかけたものの、ファームアップでX100Vがデジタルテレコン使用時にもRAW保存可能になったという情報を知りました。
基本的には換算35mmばかり使うけど、時々50mmの画角で撮りたくなるので、この機能の追加は本当に大きいです。
50mm相当や70mm相当の画像も、RAWで撮ってさえいれば、カメラ内現像で簡単にフィルムシミュレーションや露出を変更できるので、とても便利。
う~ん、かなり心が揺らぎます。
X-E4よりもEVFの性能で勝っているX100V
X100Fを使っていて、EVFが見づらいと思うことがしばしば。
X-E4のファインダーは、0.39型 / 236万ドット / ファインダー倍率0.62倍 / アイポイント17.5mmというスペック。
不満のあったX100FのEVFが、0.48型 / 236万ドット / ファインダー倍率0.64倍 / アイポイント15mmなので、アイポイント以外は同等以下の性能です。
対してX100Vは、 0.5型 / 369万ドット / ファインダー倍率0.66倍 / アイポイント16.8mm 。アイポイントがX-E4より短いのが少し気になるところだけど、像の大きさと解像度では大きく勝っています。
そして、OVFでスナップできるのもX100Vの魅力。
実際たまにしか使わないけど、使うと昔のレンジファインダーカメラを使っているみたいでとても新鮮です。
撮った後しか、どんな風に写っているのか分からないのも、フィルムカメラと同じワクワク感があります。
そして、実際に両方のファインダーを覗いてみると、その差は一目瞭然でした。
X-E4のファインダー像は、小さいのは最初から分かっていましたが、なんだか周辺が歪曲している感じがしました。
気のせいかな?
X100Vのファインダーは像が大きく精細でX-E4のファインダーと比べ物にならない見やすさでした。
ただし、アイポイントが短いので、かなり目をくっ付けないと、像の隅々が見づらいのが唯一の難点。
これは、X100Fと変わらない残念な部分ですが、OVFも使えるハイブリッドビューファインダーなので仕方のない部分なのでしょう。
決め手はファインダーの差
ファインダーで撮ることがほとんどなので、ファインダーの性能差がそのまま決め手となりました。
常に見ている部分なので、自分にとって最も重要なファクターでした。
X100Vを持って、カメラ散歩がさらに楽しくなりそうでワクワクします。
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